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ボード構造による分類

アンカー 1

キャンバー(シングルキャンバー)

キャンバー

一般的な形状であり、あらゆるシーンで有効です。センター部分が浮いており、踏み込み具合によりターンを自在に操れます。高速時の安定性に優れ、特にカービングでは他の構造では得られない性能を発揮します。また高反発が得られるため、オーリー、ノーリーで高さがでやすい構造です。後述のフラットキャンバー構造やロッカー構造に比べてエッジは引っかかりやすく、初心者では慣れが必要でしょう。

​またセンター部の浮きが少ない、ローキャンバー構造のボードもあります。通常のキャンバーボードとフラットキャンバーボードのいいとこ取りしたようなボードです。操作性が良く、程よい反発が得られます。

ピュアポップキャンバー (BURTON)

ピュアポップキャンバー

キャンバー+フラット構造のハイブリッドタイプ。キャンバー特有の反発力とレスポンスに加え、足下から外側部分にフラット部を設け、またノーズ、テール部は早めにカーブすることで、板をスライドさせやすく、エッジの引っ掛かりの少ない、よりポップな動きに対応します。

ダブルキャンバー

ダブルキャンバー

キャンバー構造を2つ持ち、通常のキャンバーボードとロッカーボードの特性を合わせたような構造です。センター部はロッカー、両足の下の部分がキャンバーといった形状です。板の取り回し性に優れる(=ロッカー構造)、反発力、高速安定性がある(=キャンバー構造)、を併せ持つ特徴があります。しかしそれぞに特化した構造ほどの性能はでにくいです。オールラウンダー向きです。

Flying V (BURTON)

Flying V

ダブルキャンバー構造に比べて、足下から外側がよりロッカー要素が強まった形状で、よりポップな動きに対応します。

フラットキャンバー(ゼロキャンバー)

フラットキャンバー

有効エッジ部がフラットで雪面にぴったりと接します。面がフラットなため、逆エッジしにくく、ジブ、グランドトリックに向いています
スピンの動作がとても間単にできるでしょう。ツインチップとの組み合わせが多いです。板の反発は弱いため、キャンバー構造に比べてジャンプで高さを出すのは不向きです。また高速時の安定性も劣ります。

ロッカー

ロッカー

ロッカー構造は真ん中部分が地面に接し、前後のどちらかの足に体重を掛けると、逆側の足が浮いてくるような状態になります。エッジの引っかかりが少なく、テール、ノーズどちらかが浮きやすいため、パウダーやグランドトリック、JIB等に向いています。
反面エッジが雪面を捉えにくく、カービング性能は劣ります。また構造上反発が得られにくく、ジャンプをする際の反発力も劣ります。逆エッジしにくく、初心者や脚力が弱くても、扱いやすい構造です

ダブルロッカー

ダブルロッカー

2つのロッカーがある構造。キャンバー構造に類似しています。キャンバーよりも雪との接地面が中心寄りになっており、そこから外側に向けてロッカー構造になっているような形状です。キャンバー構造の特徴であるしっかりとしたエッジの効きと反発、ロッカー構造によるエッジの引っ掛かりを軽減と操作性の良さ、2つの特徴を併せ持ちます。オールラウンダー向きです。一般的なキャンバー構造と同様のフィーリングで、さらにそこに操作性を向上させたい人にも向いているでしょう

フラットロッカー

フラットロッカー

フラットキャンバーと類似した構造であり、フラット面を減らしノーズとテールをロッカー形状にした形です。ロッカー構造とフラットキャンバー構造のいいとこ取りしたような構造です。フラットキャンバーに比べ、プレスやジブ、パウダーがし易い様になっています。またロッカーよりも滑走安定性があります。ジブを中心としたパークでの使用に向いています。反発は少ないため、キッカーには余り向いていません。

ディレクショナルフラットトップ (BURTON)

ディレクショナルフラットトップ

フラットからノーズにかけてロッカー構造となり、優れた安定性と高い浮力をもたらします。パウダーでの浮遊感を高めます。

ディレクショナルキャンバー (BURTON)

ディレクショナルキャンバー

キャンバー構造によりターンの安定性を高めつつ、進行方向がロッカー構造になっていることで、ノーズを浮かせ、鋭いターンを可能にします。

ディレクショナル Flying V (BURTON)

ディレクショナル Flying V

ロッカーとキャンバーのブレンドが浮力を高めつつ、コントロール性、安定性のあるライディングを可能にします。

Anchor 2

ノーズ・テール形状による分類

テイパードシェイプ

テールよりもノーズを少し広めに取ったボード。ターンの取り回し性の向上、パウダー時の浮力アップが期待できます。

ディレクショナルシェイプ

テールとノーズの形状が異なるボード。主にノース側を長く、テール側を短くなるように作られています。進行方向への安定性、操作性が良く、フリーライド、フリーラン向きのボードです。ビンディング取り付け位置がテール寄りに設定されています。

ツインシェイプ(ツインチップ)

テールとノーズの形状が同じボード。レギュラー、フェイキーどちらの向きでも同じ操作性が得られます。トリックやパイプを重視したタイプです。ビンディング取り付け位置は、ボードの中心に設定されています。

ディレクショナルツイン

ディレクショナルシェイプと、ツインシェイプを合わせたような形状。テールとノーズの形状が「同じ」または「ほぼ同じ」で、ビンディング取り付け位置が、テール寄りに設定されています。

スワローテイル

Anchor 3

テール部分がつばめの形のような、Vの字に切れ込みが入ったような形状。テール部は沈み込み、その反面ノーズ部を浮かせ、浮力を得ます。またテール部が沈み込む分、しっかりとした操作性も得ることができます。

ボード各部の詳細

ボードの全長 Board Size

板を選ぶ目安は、身長マイナス15cmほど。

板を立てた時にアゴから鼻の間くらいの長さです。

短めだと、ターンがし易くなり、長めだと高速時の直進安定性が増します。

有効エッジ長 Effective Edge

接雪面の長さ(直線ではない)。選ぶ目安は、身長×0.7。

身長175cmであれば、175×0.7=122.5となります。
どちらかと言うと、ボードの全長より重要になります。
短めだと、ターンやトリックがし易い。度が過ぎると直進安定性にかけます。長めだと、高速時の直進安定性に優れ、またパウダーも滑り易くなります。度が過ぎると素早い動き、トリックがし難くなります。

ウエスト幅 Waist Width

板の中央部分の幅。選ぶ目安は、ブーツサイズ マイナス1cm。
細いとターンがし易い反面、細すぎると板から足がはみ出し、エッジを立てたターンではエッジがかからず転倒してしまう場合があります。
太いと安定感が増します。太すぎると取り回しに大きな力が必要になります。

ウエスト比 Waist Ratio

ウエスト比=ウエスト幅/全長。

全長に対してのウエスト幅の割合。太めのボードか、細めのボードかを知る目安になります。

ノーズ(前方)幅 Nose Width

前方の幅。

テール(後方)幅 Tail Width

後方の幅。

サイドカット半径 Sidecut Radius

ボードの両サイドにつけられたカーブの半径の数値を表します。
例えばこの値が、7.9mであれば、半径7.9mの円を描いた時の弧の形状を表わします。わかり難いので、下図参照下さい。
仮にサイドカット半径が7.9mであれば、そのボードは半径7.9mの円と同じ軌道のターンが得意ということになります。サイドカット半径が小さいほど、ターンがし易いとは一概には言えないので注意が必要です。

サイドカット深さ Waist Depth

サイドカーブの度合いの目安。

サイドカット比 Waist Depth Ratio

サイドカット比=サイドカット深さ/有効エッジ長。

有効エッジ長(接雪面)に対しての、サイドカット深さの割合。

数値が大きいほど、内部にえぐれるような構造、数値が小さいほど直線に近い構造。

 

スタンス位置 Stance Location

通常、板の中心位置から後部(テール側)にスタンス中心をずらし(セットバック)、進行方向への安定性を高めています。
パウダー仕様の板ほどこの数値が大きいです。
パーク用、パイプ用などは、どちらにも滑り易いように、板の中心にスタンス中心がきます。

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